富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社は、だれでも容易に片手で開封でき、片手で冊を取りだせる人に優しいユニバーサルデザインを考慮した新形式のPPC(普通紙複写機)用紙の梱包箱「ウイングタイプ」と「オープントップタイプ」の2タイプを王子製紙株式会社と共同で開発した。PPC用紙の梱包箱にユニバーサルデザインの考え方を採用するのは国内で初めて。
梱包箱の新形式は、主要商品の中から「C2r」(リサイクルカラー/モノクロ兼用紙)と「P厚口」(上質PPC用紙)の2商品に導入する。
「C2r」は2月製造分より、A4・B4・B5にウイングタイプを導入、A3にオープントップタイプを導入。「P厚口」も同月製造分よりA4・B4・B5の3サイズにウイングタイプを導入した。今後は1年以内を目処に順次、同社のほぼ全商品へ展開していく予定。また、同社と王子製紙はこの新しい箱形式について共同で特許を出願している。
同社ではすでに、1995年から、ラップラウンド箱の天面から側面にかけてミシン目に沿って開けるタイプの開け易い箱(クイックパッケージ)を独自に開発し、一部の自社製品に導入している。この箱は利用者に好評を博しているが、「のり付け部分をはがすのに力が必要」「段ボール箱を開けた後、一冊目が取り出しにくく、指先に負担がかかる」など一部改善を求める声を受けていた。
今回、同社が導入する新しい箱形式は、こうした利用者の声に応えるもので、製紙メーカーの協力を得て、より開け易く、より安全に冊を取り出し易い箱梱包を追及した。新しい箱形式の導入により、利用者満足度の向上を図るとともに、PPC用紙のリーディングカンパニーとして、「女性、高齢者、身体に障害を持つ人々を含めたさまざまな人たちが使い易い、人に優しいユニバーサルデザインへの移行」という社会動向へ積極的に参画する。
新梱包箱の特徴は、片手でも少ない力で容易に開封でき、作業性を最優先に考慮した開封口形状により楽に冊を取り出せること、従来ラップラウンドとA式箱だった箱形式を生産性効率のよいラップラウンド箱(ウイングタイプ、オープントップタイプ)に統一しながら、用途に応じた2種類の開封方法を実現し、さらに、A式箱で必要だったパッド(緩衝材)をなくして省資源化を図り環境負荷を軽減したこと、開封方法や開封口の位置など箱の取り扱い方法を、わかり易いデザインで表示することにより安心して使用できることなど。
新梱包箱の特徴

ウイングタイプの開封・冊取り出し時の特徴は、箱側面の長手に1方向、短手に2方向のミシン目があり、片手で容易に開封でき、開口面積が大きいため片手でも指先への負担が少なく楽に冊が取り出せる点。空箱保管・廃棄時には、使用後にたたんだ形状は一般的な他のラップラウンド箱と同じなので、廃棄時の集積性がよい。
ウイングタイプの特徴



オープントップタイプの開封・冊取り出し時の特徴は、開封口は指が掛かりやすい形状であるため、天面のミシン目から片手でも容易に開封でき、上面から楽に冊が取り出せる点。空箱保管・再利用時には、使用後は箱の底面を押すとミシン目に沿って切れるので、容易に箱をたたむことができる。また、テープを用いた一般のA式箱に比べて、テープ剥がしの手間、テープゴミの発生がない。
オープントップタイプの特徴



今回、新形式を導入する「C2r」は、古紙パルプ配合率70%のカラー/モノクロ兼用紙。環境問題に配慮され、高いカラー画質を求められる利用者に高い支持を得ている。いっぽう、「P厚口」は、裏写りが少なく両面コピーに適した厚口の上質PPC用紙。高速性やソータ収容性に優れているので、大量の資料作成や一般事務用などに幅広く活用されている。
|