財団法人全国精神障害者家族会連合会は、ホームヘルパーの体験を伝え、また、ホームヘルパー自身の健康管理を考えてもらうための本「心にとどくホームヘルプ」を出版した。
医者による医療からの視点ではなく、生活者としての精神障害者を支えるという視点で書かれた本。体験談は、すべて実話に基づいているので、精神障害者が身近にいる人にとって、今後の関わり方のヒントとなり、自信をつけてもらうことを目的として発行した。
精神障害者ホームヘルプは2002年に制度化された。しかし、ホームヘルパー養成研修のカリキュラムのなかで精神疾患に関する知識や関わり方の講義はほとんどないので、ホームヘルパーからは「どうかかわってよいのかわからない」「病気や障害の知識や理解が充分ではない」という声があがっている。同時に「他のホームヘルパーがどうしているのか知りたい」という声もある。精神障害者ホームヘルプのテキストはあるが、ホームヘルパーの体験とホームヘルパー自身のストレスに焦点をあてた本は今までなかった。
「心にとどくホームヘルプ」は、ホームヘルパーの体験に基づいて、自分がしてきたことや、自分なりの工夫、気がついたことなどを書いてもらい、その体験に対して精神科の患者本人や、医師などがコメントを添えている。体験談からは、自分はこんなふうに対応したのだけど、それでよかったのかなあ、と迷ったり、悩んだりしながらも、一生懸命に努力をしているホームヘルパーの姿が伝わってくるだけでなく、精神障害者に対する対応の工夫のヒントがたくさん盛り込まれている。
また、後半は、ホームヘルパー自身がストレスをためこんでしまって、精神的に疲れてしまわないように、「自信とゆとりをもつにはどうしたらよいか」ということを考えてもらう内容になっている。
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