文化シヤッター株式会社は、主に病院や福祉施設などの出入り口向けに使用するバリアフリー対応のスチール製電動引戸として、駆動部にリニアモータを採用し、静音化と操作性の向上を実現した「カームスライダー・リニアモータ式電動タイプ」を、6月1日より首都圏地区において先行発売する。
「カームスライダー」は床面にレールのないバリアフリー対応の鋼製軽量引戸で、厚生労働省がすすめる高齢者を対象とした保険福祉施設の充実を図る「ゴールドプラン」をはじめ、昨年の4月に改正された「ハートビル法」などを背景に、主に病院や福祉施設などの出入り口向けを中心に採用実績を伸ばしてきている。
新発売する「カームスライダー・リニアモータ式電動タイプ」は、従来の電動タイプとは異なり、磁石とコイル間の磁力を利用して扉を開閉するリニアモータを使用することで、開閉音を低減させると共に、使いやすさを向上した。
静音化については、駆動部にリニアモータを採用したことで従来の電動機構にある減速ギアやドライブベルトが不要となり、開閉時の扉の走行音が37dBと同社従来品に比べて10dB以上低減させることができた。このため、夜間や早朝に扉を開け閉めする際でも静かに操作できることから、快適な室内環境を保持することができる。
操作性については、引戸を手動で約2cm動かすだけで自動で開く「アシスト操作」を標準装備。車いすに乗ったままでも簡単かつスムーズな通行ができる特長を備えている。
また、このアシスト操作を標準装備したことでタッチスイッチやセンサ方式などの起動部品を不要としたほか、扉や枠を含めた全般的なコストダウンを図ったこと、これまでは現場で取付けを行っていた電動機構を工場で組み込んで出荷する方式にしたことにより、従来の電動タイプに比べて約40%の低価格化を実現することができた。
さらに、リニアモータの部材を効率的に配置したことで、機構を収めた上枠の高さをリニアモータ式電動タイプとしては業界NO.1の120mmにコンパクト化し、意匠性の向上と共に、天井の高さなど様々な設置条件への対応ができるようになった。
このほか、閉鎖時の扉に人や障害物に当たった場合、扉が反転動作する「セーフティリターン」機能と、連続して2回接触した場合に扉が停止する「セーフティストップ」機能を標準装備。オプションとして挟まれ防止対策用の「補助センサ」を用意するなど、安全性に配慮した仕様となっている。
同社では、今回発売する「カームスライダー・リニアモータ式電動タイプ」を、これまでの半自動タイプに置き換わる便利で使いやすい高機能型の商品として積極的に販売していく方針。個室化が進む特別養護老人ホームや病院の居室・トイレの出入り口をはじめ、出入りが頻繁な事務所や店舗、静かさが求められる図書室や会議室など、一般のオフィスや店舗、公共施設の出入り口向けに展開を図る。標準価格は、有効間口1,000mm×有効高さ2,100mmの場合で347,000円。初年度販売目標は1億5千万円としている。

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