東京都は、身体拘束ゼロ運動の一環として、介護保険施設等における身体拘束廃止に向けた取り組みを支援するため「2004年度東京都身体拘束廃止推進員研修」を実施する。
各施設等において様々な理由により廃止がすすまない、具体的にどのように取り組むべきか悩んでいる、他の施設の取り組み状況が知りたいという施設の指導的立場にある人々が対象。
研修は、受講者が所属施設等の身体拘束廃止推進員として、各施設等における拘束の実態を把握し、身体拘束廃止の方策について受講生同士およびアドバイザーと討議し、各施設等で身体拘束の廃止に向けて実際に取り組むという実践的なもの。
研修受講は、受講者は1施設あたり、必ず施設長(管理者)を含む2名以上5名以内とする。複数名で受講する場合、介護主任、看護主任など、職種の異なる実務者が一緒に受講する必要がある。また、指導的職員であれば役職は問わない。
講義参加は、全体講義のみの参加もでき、1施設あたり3名以内とする。研修受講同様に、複数名で受講する場合、できるだけ職種の異なる実務者が一緒に受講する必要がある。
研修内容は、講義1日、演習3日の計4日間の講義演習形式で行い、複数のコースを用意している。受講料は無料。締切日は各コースによって異なり、一番締め切りの早いコースで5月28日となっている。
研修の全課程を修了した人には、東京都福祉局長の修了証を交付すると共に、研修修了者の所属する事業所名を東京都のホームページ等で公開する予定。
都では、今後も介護保険施設等で指導的立場にある人を対象に、身体拘束を廃止するための実践的研修を実施することにより、身体拘束廃止推進員を養成し、各施設における身体拘束廃止に向けた取り組みを支援する。
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