日立製作所都市開発システムグループは、ユニバーサルデザインにより、使いやすさを進化させるとともに、従来機種よりもさらなる省スペース化を図った、駅向け昇降路一体型エレベーター「ステーションエースU」を販売開始した。昇降路一体型エレベーターは、あらかじめ工場で昇降路とエレベーターを一体製作し、分割ユニットとして搬送・設置するため、工事期間を大幅に短縮できる。
2000年11月の「交通バリアフリー法」(高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)の施行などを背景に、新たに建設される駅だけでなく、既存の駅へのエレベーターやエスカレーターの設置が増加している。また、近年では、高齢者や身体の不自由な人々をはじめとしたすべての人に使いやすい「ユニバーサルデザイン」の考え方に基づいた製品・サービスの提供が盛んになっており、エレベーターについても、利用する人々の多様なニーズへの対応が求められている。しかし、既存の駅では、駅舎やプラットホームのスペースが限られており、十分な通路幅や無理のない動線の確保が困難なことから、エレベーターの設置が見送られている場合があるなど、エレベーターのさらなる省スペース性や様々な駅舎レイアウトへの対応が必要とされている。
「ステーションエースU」は、こうしたニーズに応えて、操作ボタンをはじめとして細部まで使いやすさに徹底的にこだわることで、高齢者、車いす使用者、子どもなど、駅を利用するだれもが無理なく自然に使えるように、ユニバーサルデザインを機能とデザインに反映し、かつ昇降路外形寸法やピット深さを従来機種に比べ大幅に縮小した。
車いすでの利用に十分なかごサイズの11人乗りエレベーターで、交通バリアフリー法に適合しており、車いす使用者が乗り込んだ向きのまま容易に乗り降りできるように、二方向出入口を採用している。また、駅の構造や環境に合わせて、貫通二方向出入口タイプと直角二方向出入口タイプの2種類のラインアップから選ぶことができる。
ボタンには、見やすく触って分かりやすいハイコントラスト凸文字ボタンを採用。また、目的階への到着を階床ボタンの点滅で知らせる階床ボタン点滅機能や、見やすく押しやすい直径50mmの大型乗場ボタン、車いす使用者や視覚障害者などが乗り降りする際に感じる不安感を軽減させる敷居間のすき間10mm+敷居溝幅10mなどを採用した。
そのほか、エレベーターと昇降路を工場で一体製作し、分割ユニットで搬送・設置する工法を採用しており、既存の駅にエレベーターを設置する場合、在来工法では2〜3ヵ月間必要な現地工事を約2週間で完了することができ、駅舎やプラットホームでの通行規制、騒音、振動、粉塵などによる駅の利用者や近隣の生活者への影響を大幅に低減することができる。
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