株式会社三越は、百貨店業界初となるバリアフリー対応のショッピングサイト「三越のお中元」を開設した。
同社は、1914年に完成した「本店新館」に、国内の百貨店としては初めて「エレベーター」「エスカレーター」を導入するなど、高齢者や障害のある人々も安全に買物ができる環境を、創業以来めざしてきた。さらに近年では、サービス介助士の資格を持つ社員の配置や身体障害者補助犬の受け入れなど、店舗のバリアフリー化も積極的に進めている。
しかし、インターネットショッピングの飛躍的な増大に伴い、高齢者および視力に障害を持つ利用者から、「ホームページの閲覧に不自由を感じる」との意見を多数もらうようになってきた。
このような利用者の要望に応えるため、日本IBMの東京基礎研究所とIBMビジネスコンサルティングサービス株式会社の協力のもと、高齢者や視力に障害がある人々に配慮された文字の色や大きさ、音声ブラウザーでの読み上げ順序などに配慮した「三越のお中元」サイトを構築し、6月16日にオープンした。今後は、同社のホームページを順次バリアフリー対応にしていく。
新サイトは、日本IBMが開発したインターネット閲覧支援ソフト「らくらくウェブ散策」を、ショッピングサイトとしては初めて採用し、パソコン操作に不慣れな初心者や、視力に障害のある人にもウェブサイトを快適に閲覧できるよう、サイト上の読みたいところにマウスを動かすだけで文字の拡大表示や、合成音声で読み上げなどの機能を提供する。
「らくらくウェブ散策」を使用した同社のウェブサイトでは、画面上に表示されたボタンをクリックするだけでソフトウェアを手軽にダウンロードし、起動することができる。ひとたびソフトウェアを起動すれば、それ以後は閲覧者が見たいポイントにマウスのポインタを合わせるだけで、文字が拡大され、音声で読み上げられ、さらに色弱や白内障などの閲覧者に見やすいよう、文字や背景の色も簡単に変更することができる。
また、新サイトは、日本IBMの視覚障害者用音声読み上げソフトを使用する人でも、音声だけで容易にショッピング楽しめるように工夫されている。例えば、お中元のページの先頭には、画面に表示されず読み上げソフトが検知する商品リストへのリンクが挿入されており、簡単に商品を確認できるよう工夫されている。さらに詳細な商品説明も音声だけで確認できるように作成されている。
同社では、今後も障害のある人や高齢者の人々にも同社のショッピングを楽しんでもらうための研究、開発を推進し、さらなるホームページのバリアフリー化を実現していく方針。
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