パラマウントベッド株式会社は、医療・介護用マットレスの新製品「エバーフィット」を医療・福祉施設向けに発売した。在宅介護向けも2004年10月より発売する予定としている。
「エバーフィット」は、人の身体に近い弾力性を持つことで、寝返りなど、ベッド上で動いたりする場合の抵抗感を少なくするとともに、睡眠時の姿勢を安定させる。また、リバーシブルで二つの面を使い分けができるよう、マットレスの両面にそれぞれ異なる機能を持たせており、比較的やわらかめの寝心地で体圧分散性を優先させた「ソフトフィット面」と、比較的かための寝心地で、寝返りのしやすさなど身体支持性を優先させた「ハードフィット面」を使用者の状態、体型、好み等に合わせて選択できる。
医療・介護の現場においてベッドは、患者の回復や看護・介護に大きな役割を果たしている。ベッドとともに使用するマットレスについても同様で、リハビリには立ち上がり等がしやすい硬めのマットレス、褥瘡(床ずれ)予防には体圧分散性に優れた材質のやわらかいマットレスと、硬さや材質等を変えることでさまざまな効果をもたらしている。近年は、体圧分散性の高いやわらかいマットレスの需要が高まっているが、体圧分散に特化しすぎると、寝返りしにくい、動きにくいなどといった問題が生じることがあり、リハビリに適さないだけでなく、自立、ひいては早期回復を妨げる可能性がある。「エバーフィット」は、この体圧分散性と寝返りのしやすさ、動きやすさの両立を目指して、やわらかすぎず、硬すぎない、しかも好みや症状に応じて硬さを選べるマットレスとして開発した。
ウレタンとポリエステルによる三層構造は、人の身体(表面)の弾力性に近い「やわらかさ」を実現した。「やわらかさ」が似ているもの同士は、適度にたわみながら支えあうという特性があるため、力が伝わりやすく、動きやすくなる。また、身体全体が沈み込みすぎず、寝返りなどの動きに伴う抵抗感や不快感が少なくなる。
利用者の状態や好み、環境、季節等に応じて、やわらかめの「ソフトフィット面」と硬めの「ハードフィット面」が選べるリバーシブル構造の選択については好みが大きく影響すると思われるが、「ソフトフィット面」は寝ている時間が長い人の使用、「ハードフィット面」は回復期にある人の使用が考えられる。
マットレス全体が「やわらか」すぎると寝ているときの姿勢が崩れてしまうことが多いので、腰の部分を硬めにし、お尻の部分をやわらかめにするなど、人の身体の部位に応じた硬さに設定することで、安定した姿勢が保てるように配慮した。
マットレスのカバーは、医療・介護の現場においての使い勝手に配慮し「防水性」、「耐薬品性」、「抗菌性(MRSA対象)」、「難燃性」、「伸縮性」を備え、清拭・消毒が可能。メンテナンスのしやすさや使い勝手のよさ、安全性などを追求した。また、持ち運びの際のハンドル(取っ手)は、肩幅よりやや広い55cmと小柄な人でも持ちやすい幅に設定した。また、幅の違いによって色分けすることで、一目でどのサイズか分かるようにした。価格は58,000円。年間販売目標は40,000枚としている。
エバーフィット

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