株式会社京王百貨店は、新宿店の5階・7階・8階の3フロアを高齢社会や中高年層の生活感変化などに対応した売り場に改装した。商品構成の変更や新規導入などを含めフロア構成も見直した。3フロアにわたる大規模改装は1989年以来となり、新宿店はこの改装により、中高年顧客を主要ターゲットとしてきた個性をより強化し、競合状況の中での存在意義の確立を目指す。
今年11月に創業40周年を迎える新宿店は、今後の高齢社会に対応した改装や売場づくりを進めており、今年3月には、その手始めとして6階家庭・文化用品フロアにおいて、快適な眠りをテーマとした「快眠サロン」をオープンしている。
今回の改装で、主要顧客である50歳代以上の大人世代に対し、新しい提案となる売場の構築を図り、明確な個性化と売上の拡大を目指す。特に、現状の売上高の40%以上を占める60歳代以上の利用者における満足度の追求、また、団塊世代を中心とした50歳代の利用者の新規開拓を目的としている。
8階には、「健康と美と癒し」をテーマにした、従来にない新しいテーマ型売場「リフレピア」(869平方メートル)が誕生。食から得られる健康を意識したヘルスサポートエリア、美を意識したビューティサポートエリア、癒しやリラクシングを意識したリラクゼーションサポートエリアの3つのエリアで構成する。自然食品、健康食品、こだわり食材からお茶や漢方薬、メイクアップ、スキンケア、ボディケア、フットケア商品やダイエットグッズ、観葉植物などとともに、マッサージサロンも含めた「健康と美と癒し」に対して多方面からアプローチするテーマ型売場とした。
7階は、熟年層に向けた孫需要と両親に向けた自家需要をテーマに、3世代で楽しめる「子供服・文具・書籍フロア」を再編成した。子供服の主力顧客である団塊世代をはじめとした熟年層の孫に対する需要や、30歳代、40歳代の両親の自家需要といった3世代消費に対応するため、子供関連商材を強化し、その面積を従来の約20%拡大(1,037平方メートル→1,276平方メートル)。ギフト用、自宅用に応じた価格帯の見直しと、それぞれの世代の顧客のファッションに対する意識の変化に合わせた時代性のある商品を取り入れ、書籍、文具を8階から移設し、児童書や児童向け文具といった関連商材も隣接させ、買い回り性の向上を図る。
5階には、男性のオフシーンへの提案強化と女性と男性が一緒に買いやすくをテーマに「紳士服・スポーツ用品フロア」を再編成。5階紳士服飾フロアを、これまでの紳士服飾関連商品と7階で展開していたスポーツ関連商品を融合させた「紳士服・スポーツ用品フロア」に再編した。5階フロアは、50歳代の利用者が他のフロアに比べて多く、また、紳士物といってもフロアの購入客の60%以上が女性で、男性一人よりもカップルまたは女性客による代理購買が多いことが特徴。7階のスポーツ関連商品では、その動きやすさや機能性により、熟年層が旅行のためのカジュアルウエア、カジュアルシューズとして購入するケースが多くあることから、新フロアは、50歳代以上の利用者の多様なオフシーンに対応した「男性が楽しめ、女性にも買いやすい」フロアを目指す。
新宿店外観

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