富士通株式会社は、ウェブ・アクセシビリティ支援ツール「WebUD」(ウェブ・ユーディー)を開発し、今年12月下旬より販売開始する。現在、島根県のホームページでは試験運用が開始されている。
製品は「ウェブ・ユニバーサルデザイン・ソリューション」の一環として、自治体、官庁に加え、企業の利用者を対象に販売するもの。利用者は、自らのホームページより、「音声読み上げ」「漢字読み仮名表示」「文字や図の拡大・縮小」などのアクセシビリティ機能を備えた専用ブラウザを無償ダウンロード形式で提供することが可能となり、利用者は当該サイト上で、使用許諾条件に同意するだけで、自分のパソコンにインストールし、すぐに使用することができる。「WebUD」の利用により、障害者や高齢者を含むホームページの利用者の、主体的なインターネット活用が可能となる。
近年、アクセシビリティ向上のために満たすべきホームページの要件を規定した「JISX8341-3」の制定や、情報提供のバリアフリー推進をうたった「e-Japan重点計画-2004」の策定を受け、公共分野を中心に、すべての住民が容易かつ主体的にインターネットを利用できる環境の構築が急務となっている。いっぽう、最近ではアクセシビリティ対応製品も市販されるようになっているが、利用者が個別に購入後、インストールする必要があり、導入に際しては一定の負担が求められることになる。
製品のダウンロードは初回のみで、以降は継続して使うことができ、「WebUD」が導入されている他のホームページへ移った際には、専用ブラウザの全てのアクセシビリティ機能が継続して利用できる。「WebUD」が導入されていないホームページにアクセスした場合でも、継続して専用ブラウザを利用した閲覧が可能。その際、「音声読み上げ」「漢字の読み仮名表示」「文字や図の拡大・縮小」「文字色や背景色の変更」の機能は利用できないが、「ソフトウェアキーボード」「キー入力のみによる操作」などの入力支援機能は利用可能となる。
「音声読み上げ」は、ホームページ上の文章を合成音声で読み上げる。「漢字の読み仮名表示」は、漢字に読み仮名を付加する。小学生から中学生まで段階別のレベルに合わせた表記に加え、分かち書きなどの表示形式の選択も可能。「文字や図の拡大・縮小」は、10%単位で、300%まで拡大できる。「文字色や背景色の変更」は、文字色、背景色、リンク色を選択できる。「ソフトウェアキーボード」は、文字やURL入力時に、画面表示されたキーボードの利用が可能。「キー入力のみによる操作」は、キーボードの特定のキーやその組み合わせだけで、各種操作が可能となる。
販売価格は税別80万円で、別途、Webサーバへの導入費用(個別見積)が必要となる。同社では、2005年度末までに100システム以上を販売目標としている。
島根県のWebページ

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