かがやきパソコンスクールは、手話・筆談・文字通訳等の情報保証環境を整え、聴覚障害者向けのIT系資格取得などを支えるスクールを名古屋駅ビルに開校する。
同スクールは、代表者自らが聴覚障害の当事者者で、同障の置かれた環境や立場の良き理解者であることから、手話・筆談・文字通訳などの情報保障を前提とし聴覚障害者が健常者と一緒でも安心して学習できる環境を整えている。東京本校では開校して2年で生徒数約250名を擁し、そのうち58名の聴覚障害者がパソコン検定などのIT系の資格を取得し就職などに役立てている。
これまでに地方の聴覚障害者からも地元に開校して欲しいとの要望を受け検討を進めてきたが、聴覚障害者の立場を理解し手話や筆談を苦にせず根気良く対応できるプロのITスキルを持った人材が希少であることと、資金的な条件から東京本校において合宿レッスンを開催し、地方から受講生の受け入れを行ってきた。今回、人材と施設等の条件が整ったことから、名古屋開校に踏み切った形となった。施設はJR東海の社内ベンチャーであるラーニングフォレスト(名古屋市中村区名駅1丁目1-2 名古屋ターミナルビル8階)の協力により、同社が開校しているパソコンスクールの1室を借りる形となった。
同施設の受付窓口には手話等のできるスタッフは常駐しないが、東京本校とテレビ電話で接続し常時顔を見ながら手話や文字での対応のほか、補聴システムと連動させた音声会話を可能にする。
名古屋校では、手話や筆談・文字通訳を一人でこなし、MOT(マイクロソフトオフィシャルトレーナー)の資格を持つプロの現地スタッフが対応する。同スタッフは地元での手話通訳ボランティアなども行っている。学べる講座は、東京本校と同様パソコンの入門から文書作成や表計算等のオフィス系ソフトウエアの資格取得に向けた講座などを用意する。
開校は11月3日だが、当面はスモールスタートとし、週に1回程度の講座を開きながら、受講者希望数を見ながら将来的に開校時間数などを拡大していく考え。かがやきパソコンスクールの代表である益田氏は「私達聴覚障害者は、一般の方と違い耳から情報を得るのは困難です。情報保障により早く一般の方と同様のスキルを身に付け、自立した個人として社会参加を果たして欲しい。また、こういった聴覚障害者に対する情報保障は、一般の企業の中にも取り入れていただき、実力をつけた聴覚障害者が活躍できる就労の場所を提供してくれることを祈っている」と話している。また、開校に先立ち、同スクールでは10月20日と27日に現地説明会を行う予定。
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