パラマウントベッド株式会社が2003年11月から発売している在宅ケアベッド「楽匠」が、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2004年度グッドデザイン賞」(Gマーク)を受賞した。
「楽匠」は、「ユニバーサルデザインに基づき、介護に関わるすべての人々の快適、安心、使い安さ」を目指して開発。ベッド作動時の身体のずれ、姿勢の崩れ、圧迫感を軽減する同社独自の「らくらくモーション」を採用している。ボタン一つの操作で背と膝が連動して上下する仕組みで、身体がずれ落ちないことで、利用者、介護者の負担が軽減される。また、ベッドの床高を25cm(最低時)とし、同社従来品に比べ約5cm低くし、より多くの利用者が有効に安心して使用できるように配慮した。
ベッド本体のデザインは、「木調タイプ」を中心に7種類のカラーバリエーションを取り揃えた。機能やサイズ、カラー等126種類の組み合わせのなかから、利用者の状態や部屋の雰囲気に合ったベッドを選択でき、発売以来約10ヶ月で80,000台以上販売されるヒット商品となっている。
同賞の審査会では「楽匠」について、「誠実である」、「安全への配慮がなされている」、「機能・性能がよい」、「生活者のニーズにこたえている」といった商品の基本評価の他に「ユニバーサルデザインを実践している」などの点が優れているとの評価を得た。
「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営する、日本で唯一の総合デザイン評価・推奨制度。新しい時代の文化と生活を想像することを目的として「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」の開拓に貢献し、受賞のシンボルである「Gマーク」は広く一般に定着している。
楽匠

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