株式会社エルクコーポレーションは、株式会社VRスポーツと販売協力に係わる契約を締結し、同社の開発した「VR(バーチャルリアリティ)スポーツシステム」の販売を開始する。
「VRスポーツシステム」は香川大学工学部・医学部、徳島大学医学部、奈良県立医科大学の広域医工連携による共同研究の成果を事業化して開発された製品で、VR技術を応用して大画面スクリーンを見ながらさまざまなスポーツをゲーム感覚で体験し、心身機能の維持と回復に役立つITヘルスケアシステム。昨年2月からの1年間のテストマーケティングによって裏付けされた、高齢者がプレイする際の安全性や、リハビリテーションの有効性に基づき、楽しみながらリハビリテーションを行ってできる高齢者向けリハビリ機器となっている。
カルテ機能を搭載しており、利用者の健康状態・症状等を記録できる。利用者一人ひとりの状態によって、プログラムの難度をクリックするだけで簡単に調整できるため、利用者にとって「難しすぎず・簡単すぎない」快適なプレイ環境を実現することができる。例えば、五十肩で腕が上がらない人は上のほうにボールを飛ばさない等の細かい設定をすることが簡単にできる。
12週間にわたる臨床試験においては、テニスでは肩関節可動域や筋力、スノーボードでは平衡感覚等の向上が見られるという結果が出ている。また、同時に行なったアンケートでもほとんどの人が「継続してVRスポーツシステムを使いたい」と答えている。筋力トレーニングに加えて、画面を見ながら考える要素による頭のトレーニング、仲間と会話しながらリラックスできる心のリハビリテーションという「身体・知能・心」のリハビリテーションを狙いにしたシステムとした。
現在のリハビリ機器、レクリエーション機器の多くは非常に広いスペースを必要とし、限られた施設の空間を圧迫している。「VRスポーツシステム」では、60インチ以上の映像機器を利用してプレイを行うが、それ以外の時も専用のスポーツ用具一式を片付けて、多目的に活用することができる。映画・TVを見るエンターテイメントスペースとして、また環境音楽と風光明媚な景色を映し出すリラクゼーションスペースとして、「VRスポーツシステム」利用時にはアクティビティスペースとして介護施設の限られた空間を有効に活用できる。
ソフトウェア、スポーツ用具一式の基本システム価格は1,800,000円。プロジェクター、スクリーン、パソコンを加えたシステム価格は2,600,000円。同社では、初年度50台の販売を見込んでいる。
VRテニスをプレイする車いすの高齢者

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