株式会社日立情報システムズは、電子地図を利用して住民へ様々な情報提供を行う住民向け地図システム「CYPORTAL-GIS(サイポータルジーアイエス)」を、全国の自治体に向け発売した。バリアフリーマップや、ハザードマップ、観光マップ、通学区域マップ、保育所、託児所案内、イベントマップ、住民の意見・要望入力など、幅広い用途に活用できる。
「CYPORTAL-GIS」は、防災・消防・福祉・環境・教育・商工振興など、住民の生活に密着した様々な情報を電子地図上に展開させ、住民にインターネットで公開するWebシステム。病院や公共施設をはじめ、商店街情報、イベント会場通知、災害時の避難場所通知など、幅広い用途に利用することが可能となっている。
同システムの大きな特長は、自治体職員だけでなく住民からの情報公開が可能な点。そのため、自治体と住民が双方向で情報提供・交換できるほか、常に最新のコンテンツを公開・維持できる。また、画面デザインのカスタマイズが可能なため、自治体ごとの特色を出すことができる。同システムを導入すると、自治体は短期間で住民サービスを強化でき、住民からの情報提供に基づいた市街地の状況把握やイベント周知など、町づくりや地域の活性化を促進できる。
現在、第1号ユーザとして、東京都八丈町の「八丈島総合ポータルサイト」が4月25日より公開されている。同サイトには八丈島の各施設情報(約600強)が電子地図とともに掲載されており、様々な切り口(観光・特産・生活情報等)で検索・閲覧できる。同社では「CYPORTAL-GIS」を、合併完了団体や「e-ADWORLD」導入自治体をはじめとする全国の自治体に向けて拡販していく方針。
「CYPORTAL-GIS」のシステムイメージ図

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