ダイハツ工業株式会社は、軽自動車では初めてとなる、車いすごと運転席に乗り込める自操式福祉車両専用車「ミラセルフマチック」を11月14日から発売する。また、後席にシートリフト機構を備えた「アトレーリヤシートリフト」を発売した。
福祉車両は、高齢化や障害者の人々の社会進出などが進み需要が拡大、毎年10%以上の伸び率を示している。その中でダイハツの「フレンドシップシリーズ」は、コンパクトなボディサイズや経済性・利便性などが高く評価され、2004年度のダイハツ軽自動車福祉車両の販売台数は4,217台、全軽福祉車両の44.4%のシェアを獲得している。
「ミラセルフマチック」は、軽乗用車「ミラ」をベースに、専用車いすと自動乗り込み装置を採用し、車いす利用者自ら運転席に乗り込み、好きな場所へ行くことができるクルマとして、ダイハツが培ってきたスモールカー技術を活かして開発。だれでも気軽に扱える軽自動車というジャンルで、より幅広い人々に「運転する楽しさ」「自在に移動できる楽しさ」を味わえるクルマとした。自動乗り込み装置はリモコン操作とし、シンプルな手順での乗車を実現している。
そのほか、約90度まで開くドアにより、スムーズな乗降を実現し、コンパクトな自動乗り込み装置により、ベース車「ミラ」の特長である広々室内を活かしながら、4名乗車とした。一人ひとりの障害の程度や状態に合わせた運転補助装置を選んで付けることも可能。ブレーキペダル、アクセルペダルなどの運転装置はベース車「ミラ」と同様の仕様となっている。
「アトレーリヤシートリフト」は、軽乗用車「アトレーワゴン」をベースに、後席にシートリフト機構を搭載。後席(助手席側)が電動で回転、車外にスライドすることで、より容易な乗降を実現した。
また、後席の回転・昇降操作が手元で可能な「ワイヤレスリモコン」、車いすの収納を容易にする「車いす収納装置(電動)」などをメーカーオプションに設定している。
ミラセルフマチック

アトレーリヤシートリフト

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