ダイハツ工業株式会社は、福祉車両「フレンドシップシリーズ」に、軽自動車の「アトレースローパー」と「タントフロントシートリフト」の2車種を新設定し、11月28日から全国一斉に発売する。
福祉車両は、高齢化や障害者の人々の社会進出などが進み需要が拡大、毎年10%以上の伸び率を示している。その中でダイハツの「フレンドシップシリーズ」は、コンパクトなボディサイズによる取り回しの良さや経済性・利便性などが高く評価され、2004年度のダイハツ軽自動車福祉車両の販売台数は4,217台、全軽福祉車両の44.4%のシェアを獲得している。
「アトレースローパー」は、軽乗用車「アトレーワゴン」をベースに、車両後部に折りたたみ式のスロープを搭載。電動ウインチ式昇降装置とスロープにより、バックドアから車いすごと楽に乗降が可能とした車両。
広い室内空間により、前後寸法の大きな車いすでもゆとりある乗車を実現するとともに、質感の高い内装やリヤヒーターの標準装備など、快適な室内空間を実現した。
メーカーオプション設定の折りたたみ補助シート装着時には、4名乗車(前席2名、補助シート1名、車いす1名)が可能(リヤシートレス仕様、福祉タクシー仕様)。車いすの人が乗車しない時は、4人乗り乗用車として使用可能な「リヤシート付仕様」も設定した。「リヤシート付仕様」は2006年2月の発売予定。
また、「タントフロントシートリフト」は、軽乗用車「タント」をベースに、助手席に電動で回転、車外にスライドするシートリフト機構を搭載。大きなフロントドア開口との組み合わせにより、より容易な乗降を実現した。
約90°開きの大開口フロントドアと広い室内空間により、長身の人でもスムーズに乗降でき、快適な移動が可能。コンパクトなシートリフト機構の採用で、リヤシートのフラット格納などベース車と同様の使い勝手を実現した。
助手席の回転・昇降操作が手元で可能な「ワイヤレスリモコン」、着座姿勢をしっかりサポートする「胸部固定用ベルト」をメーカーオプションとして設定している。
アトレースローパー

タントフロントシートリフト

関連リンク
|