厚生労働省は、2004年度国民健康保険(市町村)の財政状況についての速報を公表した。一般被保険者分、退職被保険者等分、介護保険分とを合わせた収支状況は、収入合計が10兆8,635億円、支出合計が10兆6,998億円で、収支差引額は1,638億円となった。
収入支出から基金繰入(取崩)金、(前年度からの)繰越金、基金積立金と前年度繰上充用(欠損補填)金等を除いた単年度収支差引額は、167億円の赤字で、精算後単年度収支差引額(国庫支出金精算額等を考慮した単年度収支差引額)は、826億円の赤字となった。
さらに、一般会計繰入金のうち赤字補填を目的とするものを収入から除くと3,284億円の赤字となる。なお、基金積立金等(2004年度末の基金保有額と次年度への繰越金から当該年度の赤字額等を除いたもの)は、5,119億円となった。
一般被保険者分の収支状況については、収入合計は7兆8,249億円、支出合計は7兆6,525億円で、収支差引額は1,724億円となった。単年度収支差引額は、59億円の黒字、精算後単年度収支差引額は、293億円の赤字となった。
収入が増加した主な要因は、療養給付費交付金が対前年度13.9%(2,245億円)の増加となったことが挙げられる。なお、保険料収入については、対前年度2.7%(940億円)の増加にとどまっている。支出については、保険給付費が対前年度8.2%(5,202億円)増加したものの、老健拠出金が対前年度10.4%(3,008億円)と大幅に減少している。
単年度収支差引額でみた場合の赤字保険者(市町村)は、1,489保険者(全体の58.8%)で、対前年度に比べて保険者数で800保険者、赤字額では510億円それぞれ減少し、赤字保険者全体の赤字総額は898億円となった。
保険料の収納状況は、収納率は全国平均で90.09%で対前年度0.12%低下した。景気は、緩やかな回復基調にあると言われてはいるものの、依然として、保険料収納率の低下傾向は続いている。いっぽうで、市部の収納率では13大都市と特別区以外においては上昇しているところで、収納率の改善の動きがみられた。
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