JTBは2006年夏より団塊世代定年退職と国内ロングステイへの新たな取り組みとして山口大学、弘前大学と交流型教育事業「シニアサマーカレッジ」を開催する。交流型教育事業とは、地域住民と地域外住民が大学施設を使って交流をしながら本格的に学習するシニア向けの新たな教育事業で、参加者は50歳以上に限定し、全国で募集を行なう。
受講料は130,000円前後を予定しており、各大学で最大300名まで募集する。JTBは本事業を交流文化産業への取り組みと位置づけ、すでに実施に向けて検討を行なっている北海道大学をはじめとする他大学へも呼びかけている。
シニアサマーカレッジでは、「教育を切り口としたシニアマーケットへの新たな事業推進」「大学・行政と連携した新しい地域活性化」「地域外参加を巻き込むことによる旅行需要の創造と国内ロングステイマーケットの創造」を狙いとする。
2007年の団塊世代の定年退職で増加するシニアの生涯学習意欲がさらに高まり多様化することを想定し、日本で初めて企業、大学、自治体が連携したもので、従来のカルチャースクールの域を脱したレベルを目指す。
地域住民と全国から募集した地域外住民が一緒に学習をする「交流型教育事業」であり、シニアを対象にした2週間のプログラムで「生涯学習」であると同時に「地域学習」でもある。また、地域内外のシニアが地域について学習することにより地域活性化に貢献する。
平均宿泊日数がなかなか延びない国内観光において、シニアサマーカレッジは国内ロングステイマーケットを構築するきっかけとなり、シニアサマーカレッジは自治体にとっては従来の観光とは一味違う地域学習要素が含まれた新たな観光戦略の第一歩となる。
シニアサマーカレッジの参加者は学習意欲が高いシニアを想定しており、JTBのホームページはもちろん、大学、自治体のホームページを使ってシニアサマーカレッジの情報を全国に発信する。
講義の提供は大学が中心となりながらも自治体や地元企業も一部講義を提供する。講義内容はシニア層に合わせてアレンジを行い、週末には大学施設や周辺観光地へのエクスカーションツアーを実施する。エクスカーションツアーでは通常のツアーとは異なる地域学習要素が強い内容とする。また、学習効果を高めるためにシニアサマーカレッジ開催の1ヶ月前から事前学習を行なう。
そのほか、大学施設の夏季休業期間中の有効活用と大学の地域貢献を実現する。プログラム案としては、地域の自然、文化、歴史、産業などを素材としたプログラムを予定している。
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