ライオン株式会社は、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、視覚に障害を持つ人や高齢者にも、本文と同じ内容が音声で聞けるユニバーサルデザイン情報冊子「ライオン製品情報SPコード付大活字版」(A4版全70ページ)を2005年12月22日(木)に発行する。
冊子では、同社が2005年秋に発売した新製品(29品)の「特長」や、視覚に障害がある人でも上手に使える「使い方」を大きな文字を使って説明している。さらに専用読み取り装置を使えば、本文と同じ内容を音声で聞くことができる「SPコード」を導入した。この情報冊子は、同社利用者相談室に電子メールや電話で依頼すれば無料で届ける。
視覚に障害を持つ人は全国で約30万人と言われているが、情報を十分に入手することができないために、日常生活の基本的な事柄に強い緊張や不安を抱いている人が少なくない。そこで同社では、1991年から視覚に障害を持つ人を対象に、「点字版」と大きな活字の「大活字版」の2種類の「ライオン製品情報」を年2回14年間にわたり発行してきた。2003年秋からは、パソコンの音声ソフトを用いて読みとることができるメールマガジン「ライオン製品&生活情報“音メール“」を年4回発行するなど情報のバリアフリー化を推進している。
「SPコード」とは「バーコード」のように情報を記録することができるコード記号。「バーコード」が縦の一方向に情報を記録するのに対し、「SPコード」では縦と横の二方向に情報を記録することができるので、情報密度が高く、縦横18mmの切手大の大きさの中に、日本語で約800文字のテキストデータを格納することができる。この「SPコード」を専用の読み取り装置「スピーチオ」に通すことで、「ライオン製品情報SPコード付大活字版」の本文と同じ内容を音声で聞くことができる。
スピーチオは、高齢者や視覚障害者に向けて開発された「SPコード」専用の読み取り装置。紙に印刷された「SPコード」を読み取ることで、記録された情報を内蔵の合成音声で聞くことができる。これにより、視覚障害者と晴眼者が同じ紙から同じ情報を得るというユニバーサルデザインを実現している。2003年4月より「スピーチオ」は「視覚障害者用活字文書読上げ装置」として重度障害者(児)の日常生活用具の指定品目となり、給付金の範囲内で購入できるようになった。
「ライオン製品情報SPコード付大活字版」では「スピーチオ」での読み取りがスムーズに行なえるように、「SPコード」の位置をページの右下に固定した。また、「SPコード」の位置が触ってわかるように「SPコード」の印刷部分の横に「切りかき」を入れたほか、ページめくりが楽に行なえるようにリング製本を採用するなどの工夫を行った。
2005年11月現在、「スピーチオ」の普及台数は全国約3,000台と言われており、同社では「SPコード」を導入することによって、「スピーチオ」や「SPコード」の一層の普及に貢献したいとしている。また、これらの情報提供活動を通じ、視覚に障害を持つ人との双方向コミュニケーションを継続的に行い、意見や要望を同社の活動や商品開発に生かしていく方針。
ライオン製品情報SPコード付大活字版

スピーチオとSPコード

切りかき

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