JTBのグループ会社で、昨年4月に設立された海外パッケージ専門会社「JTBグランドツアー&サービス」は、昨年11月発表した試行期間の27コースに加えて、2月1日から本格的に2006年4月〜2006年11月出発の新商品を発表する。同社は、旅慣れて多様な嗜好を持つ団塊世代から60代を「新シニア」層として主要対象にしている。今回は、中南米・中近東16コースに加えてヨーロッパ34コースの計50コースの「感動体験」にこだわる新コースとした。
団塊世代を中心とした新シニアの参加者は、1970年代に始まったハワイなどへの海外ハネムーンや現役時代の豊富な海外旅行経験や駐在経験を持つ世代、パリやニューヨークなどであれば、自分自身で航空券やホテルを予約して旅行をすることにも抵抗がない。しかし、中南米やアフリカ、ヨーロッパの地方都市となると話は別で、効率的に安心して旅行するためには、専門のノウハウを持つ旅行会社が企画するパッケージ商品が便利であることも認識している。
いっぽう、旅の感動こそが旅の満足と考える同社では、団塊世代という多様な嗜好を持つ参加者が満足するように、先ず利用者を「マス」でなく一人一人という「個」で捉え、参加者の夢や期待を事前にアンケートで把握。その後、一人一人の夢の実現のため現地と連絡を取り、旅行中の感動体験最大化を可能にした。
この「パッケージ」と「個」への対応を組み合わせた新しい旅行形態を、「個」客型パッケージとし、同社では、この旅行形態が団塊世代にとっての満足度の高い「本物の旅」であるとして、今後も同事業を推進していく。
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