花王株式会社と株式会社リブドゥコーポレーションは、介護ビジネスを中心とした日本国内での事業提携に合意し、業務・資本提携契約を締結した。
今回の業務提携は、1997年度から花王が大人用紙おむつをリブドゥ社に製造委託したことに端を発し、さらに広範囲に連携することで、中長期的な事業環境の変化に対応し、新たな価値創造が可能であるとの共通認識に至ったことから実現した。
高齢社会が進展する中で、リブドゥ社は介護と治療の分野で「生きる力を応援する」ことを企業理念に社業を進めており、いっぽう、花王は「清潔で美しくすこやかな毎日をめざして」のスローガンのもと、今後の成長が期待できるヘルスケア事業を強化している。両社の介護事業で培った研究開発力を生かして消費者の立場に立った商品を共同で開発し、より付加価値の高いサービスの提供を目指す。
さらに提携基盤の強化を目的として、花王がリブドゥ社の株式17,000株(発行済株式総数の約9%)を既存株主からの買取りと第三者割当増資により取得する。これについては、リブドゥ社の6月の株主総会と、その後の取締役会で決議し、7月末までに手続きを完了する予定。
事業提携では、成長分野である介護事業、とりわけ大人用紙おむつ製品の共同開発、リブドゥ社の既存設備を生かしたローコストオペレーションの推進、両社事業提携推進による協業体制の強化などがポイントとなっている。
リブドゥ社と花王の製品

|