シニア向けパソコン教室の運営と、シニア・シルバー層に関する調査・研究・コンサルティングを行うマミオン有限会社は、シニア・シルバー層の視点から見た、家電メーカーウェブサイト9社のユーザビリティを評価する調査を実施し、その結果を「シニア・シルバー層による家電メーカー9社ユーザビリティ評価報告書」にまとめた。
通信利用動向調査報告書によると、2004年末には50〜59歳のインターネット利用率は65.8%(前年末62.6%)に、60〜64歳の世帯利用率は49.0%(前年末39.0%)となっている。中高年のインターネット利用率が上がるにしたがって従来は若者向けであった情報も中高年に見やすい、探しやすい事を考慮する必要が出てきた。しかし、多くの企業のウェブサイトは、シニア・シルバー層には「見づらい、使いづらい」ものとなっているのが現状。
同社では、シニア・シルバー層に特化してウェブの使いやすさを研究してきたが、これまでの研究成果からシニア層にとって「使いやすさ」とは「探しやすさ」であるということが解っている。そこで、今回の調査ではだれもが利用している生活用品「家電」をテーマに、大手家電業界9社のウェブを52歳から64歳まで、インターネット利用歴1年以上のシニア層に実際に調査員の前で利用してもらった。具体的には、「商品の修理を受け付ける電話番号を探す」ことをテーマに、不便に感じる部分、操作で迷った部分などを調査し、同時に、好感度やイメージ、表現やデザイン、操作性などを評価した。アンケート形式ではなく、調査員の目の前でテストを行うことで、シニア・シルバー層がどのような点で引っかかり、どのような点で疑問を感じているのか、実際の生の声を分析することが可能となった。
調査結果をみると、商品の提示の仕方、説明の仕方がユーザー視点に立っている企業ほど点数が高く、ユーザーが該当企業について熟知していないとウェブサイトを操作できない企業ほど点数が低くなる傾向となった。
総合評価は基本項目、トップページ、探しやすさ、解りやすさ、読みやすさ、再帰性、タスクの6項目より総合して算出。満点は100点で、1位は松下電器産業(パナソニック)の78.3点。2位は三菱電機の77.5点、3位はキヤノンの74.6点だった。平均点は69.3点。トップページの解りやすさ、クリックする場所に戸惑わないこと、全体的に文字と画像のバランスが良いことが評価された。
特定の商品をトップページから探してもらったところ、1位は三菱電機74.0点、2位キヤノン73.3点、3位富士通69.6点となった。製品ページを見た解りやすさについて口頭でヒアリングを行ったところ、1位パナソニック91.7点、2位キヤノン90.0点、3位三菱電機78.3点となった。画像を活用して説明しているページは全体的に「解りやすい」と感じられるという評価だが、画像があるだけでは「解りやすい」とは評価されない。どこを読めばいいのか、読ませたい言葉に専門用語が使われていないかなど、ユーザー視点をもう一度確認することが重要であることがわかった。
総合報告書は、56ページ程度で、全社を分析したものを提供する。9社ランキング、トップページの評価が高い/低いウェブサイトの特徴、探しやすい/探しにくいウェブサイトの特徴、読みやすい/読みにくいウェブサイトの特徴、企業別得点概要・シニア層によるウェブサイト評価ポイントなどが内容となる。税込料金は70,000円。
各会社毎の個別詳細報告書は、35ページ程度で、業界内での強み、弱み、シニアにとって良かったポイント、悪かったポイントなどをまとめたものを提供。業種内結果分析・業種別シニア・シルバー層による要望・各社のウェブサイトの結果分析詳細、改善点・ウェブ操作をFlashデータとして保存した各ウェブサイト利用実態などが内容となる。税込料金は200,000円。
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