愛知県にある製麺業・杉浦製粉株式会社は、敬老の日に先駆けて、縁起の良い「長生きし麺」(ながいきしめん)を地元お年寄りにプレゼントした。
杉浦製粉では、地元安城市の名産、手延べ麺の、170cmもある長い生のきしめんを「長生きし麺」(ながいきしめん)として昨年より発売。「長生き、し、麺」というわけで、味のみならず縁起物として地元紙に掲載されるなど話題を呼んだ。同社では「長生きし麺」を商標登録し、その記念に市内の養護老人ホームのお年寄りに、一足先に寄贈した。
「長生きし麺」(ながいきしめん)は、安城市に古くから伝わる半生手延べ麺で、16工程をかけてひっぱって延ばした麺を一旦乾燥させた後、再び水分を与えて半生状態に戻した麺で、独特のもっちりした歯ごたえと、絹のような肌さわりに愛好者の人気が高い。
同社では裁断せずに長いままのきしめんを長い生のきしめん=「長生きし麺」として発売。通常のきしめんの他、幅を狭くしてざるで食べられるようにした「細きしめん」は、しっかりしたコシと滑らかなのどごしという相反する長所を実現し、ヒット商品となっている。
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