東京都は、社会貢献的な精神で後見業務に携わる社会貢献型後見人を目指す人のための基礎講習を実施する。
社会貢献型後見人とは、現在、後見業務を担っている親族や弁護士等の専門家以外に、成年後見制度の趣旨と内容を理解し、社会貢献的な精神で後見業務を担ってもらう人を、都では社会貢献型後見人と称し、その養成を行っている。社会貢献型後見人は、法律で規定されている名称ではない。
まず、基礎講習を受講してもらい、講習を修了した人は、都が提示する区市町村の推進機関等に登録し、後見人の補助等の様々な活動を通じて経験を積んでもらった後、適性に応じて実際の後見業務を担うこととなる。
後見業務は、法律で定められた類型(補助、保佐、後見)により異なり、具体的には、個々のケースごとに家庭裁判所の審判により規定される。このため、社会貢献型後見人の職務内容も一概には言えないが、本人の財産の把握と管理、福祉サービス利用のための契約、悪質な訪問販売等からの保護などが想定される。
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