厚生労働省は、「2005年度国民健康保険(市町村)の財政状況について」の速報を公表した。
一般被保険者分、退職被保険者等分と介護保険分を合わせた収支状況については、収入合計は11兆3,540億円、支出合計は11兆2,222億円で、収支差引額は1,318億円となっている。
収入支出から基金繰入(取崩)金、(前年度からの)繰越金、基金積立金と前年度繰上充用(欠損補填)金等を除いた精算後単年度収支差引額(国庫支出金精算額等を考慮した単年度収支差引額)は、1,113億円の赤字となっている。さらに、一般会計繰入金(法定外)のうち赤字補填を目的とするものを収入から除くと3,689億円の赤字となる。なお、基金積立金等(2005年度末の基金保有額と次年度への繰越金から当該年度の赤字額等を除いたもの)は、4,286億円となっている。
一般被保険者分の収支状況については、収入合計は7兆9,121億円、支出合計は7兆7,385億円で、収支差引額は1,736億円となっている。精算後単年度収支差引額は、369億円の赤字となっている。また、赤字補填を目的とする一般会計繰入金(法定外)を収入から除くと2,945億円の赤字となる。
保険料収入については、対前年度2.6%(898億円)増加している。国庫支出金は対前年度11.2%(4,449億円)減少し、替わって都道府県支出金が312.9%(5,437億円)増加している。これは、2005年度の三位一体の改革により国庫支出金の一部が都道府県に移譲されたことや、保険給付費と介護納付金が増えたことによるものと考えられる。いっぽう、支出については、保険給付費が対前年度8.8%(6,036億円)増加しているが、老人保健拠出金については対前年度7.1%(1,827億円)減と引き続き減少している。
単年度収支差引額でみた場合の赤字保険者数は、全体の63.5%(1,165保険者)で、対前年度4.7%増加となっており、赤字額も297億円増加し、赤字保険者全体で1,195億円となっている。なお、2005年度は市町村合併に伴い保険者数が大きく減少(2,531保険者から1,835保険者)しており、黒字保険者または赤字保険者の状況にも影響があったものと考えられる。
保険料の収納状況は、収納率が全国平均で90.15%と、1995年度以来10年ぶりに対前年度0.06%上昇した。これは、2005年2月に市町村に対して「収納対策緊急プラン」の策定等の収納努力を喚起したこと、都市を中心にコンビニ収納や収納コールセンター等を活用した新たな取り組みが強化されたこと、市町村において強制徴収に積極的に取り組んでいること等が結果として表れたと見込まれている。
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