松下電工株式会社は、公共施設で使用される車いすについて、利用者・介助者の負担軽減を図るべく、高齢者市場で使用されている車いすで蓄積したノウハウを活かして、空港施設内や航空機内でより手軽に安心して利用できる空港配備用「新型車いす」を開発した。3月下旬より、全日本空輸株式会社の国内線全50空港を対象に、合わせて400台を順次納入する。
空港で使用される車いすには、搭乗時のボーディングブリッジなどのスロープ通路での使用、航空機内の狭い通路での使用、機内座席シートへの移乗時の配慮など、取り扱いに際して様々な性能が要求される。こうした利用環境について、強い改善ニーズを持つANAグループの意見や、実際に車いすを使用している利用者からの要望を受けながら、同社とANAグループが共同で空港や機内での使用性の評価を実施、新規導入する運びとなった。今回の導入により空港ロビーから航空機内通路まで、車いすの使いやすさを大きく向上させることができるようになった。
今回の空港用車いすは、同社製の屋内専用車いす「リラクターン」でも好評を得たホイールベースの短い6輪構造で、最小回転半径56cmを実現。狭い航空機内の通路でも、取り回しが楽に行える。ボーディングブリッジと機内の間など段差乗り越え操作が、軽い力で簡単に行えるほか、後輪キャスタを備えているので、後ろに傾いた時に転倒する危険性を軽減できる。
主輪の着脱がワンタッチで容易に行え、車輪を取り外した時は、狭い機内通路でも円滑に通行ができるよう全幅を40cmにした。また、アームレストは跳ね上げて背シートの後方に収納可能。狭い機内でも介助者の移乗介助スペースを確保できる。
座面高さは航空機の座席高さに合せた47cmで、車いすから航空機座席への移乗が容易に行える。5cm厚のウレタン製クッションを標準装備し、座り心地も快適な仕様とした。
そのほかの特長は、操作が簡単な介助用ブレーキを標準装備したことや、スロープ面等で車いすを押しやすくしたこと。樹脂ホイールの採用などにより、デザイン性を向上したこと。明るいシャンパンゴールド色のフレーム、落ち着いた紺色のシートなど、近代的な空港にマッチするデザインとしたことなど。
空港用車いす

|