テルモ株式会社は、栄養維持の困難な患者や、高齢者に適した強化栄養食品として「イムンα」と「タピオンα」を発売した。2005年11月に久光製薬から販売権を譲り受けた両商品を、リニューアル発売することにより、さらなる市場拡大を目指す。
リニューアルに際して、容器のアルミパック包装をブリックパックに変更し、通常より太くて長い、口元が曲がるストローを付け、横になった状態でも吸いやすくした。また、さらに風味を改良し、体調のすぐれないときにも飲みやすくした。
そのほか、食物繊維の量を変えずに、経腸栄養チューブの流動性を向上させたことや、2005年版栄養摂取基準に組成を合わせ、ビオチン、ヨウ素、モリブデンを配合したことがポイントとなっている。
近年、医療機関では高齢者特有の症状である褥瘡(じょくそう)、感染症、高血糖などに栄養面からサポートするチーム(NST:Nutrition
Support Team)が全国に普及してくるなど、栄養療法が着目されている。両商品は、最新の栄養管理ニーズにこたえられる製品で、タピオンαは、食物繊維・オリゴ糖配合糖質・脂質調整栄養食、また、イムンαはアルギニン・グルタミンリッチ栄養食となっている。
食物繊維は、人の消化酵素で消化されない食物中の糖質などのことで、「食後血糖値の上昇を抑える」「血清コレステロール値を下げる」「便秘を解消する」などの効果があるといわれている。
オリゴ糖は、一般的にブドウ糖や果糖などの単糖類が2〜10個程度結びついたものを総称したもので、消化されずに大腸にまで達し、ビフィズス菌など腸内有用菌の栄養源となることで、これらを活性化させる働きがある。
アルギニンは、アミノ酸のひとつで、免疫反応の活性化、細胞増殖、コラーゲン生成などに関与することから、創傷や褥瘡の治癒に際して特に多く必要とされるといわれている。
グルタミンは、身体で最もよく利用されるアミノ酸のひとつで、腸の細胞や免疫細胞のエネルギーと窒素源になる。消化管などの外科手術の術前術後に多く摂取することで、手術からの回復を促進する働きがあるといわれている。同社では、2007年度に両商品で売上げ1億円を目指す。
タピオンα(左)、イムンα(右)

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