福祉用具機器研究開発の会は、脳卒中片マヒの急性期回復期や、スポーツ、労災、交通事故等骨折で片手が不自由な人のための歯磨き用コップ「パラリンコップ」を発売した。
パラリンコップは、神奈川県リハビリテーション支援センターが実施する「福祉機器評価モニター事業」はじめ、医療福祉関連施設、大学・研究機関、産・学・公・病院の三年半に渡る協力支援で生まれた製品。同会の原田太郎氏が脳卒中片麻痺リハビリ入院中に、一番困った「片手で歯ブラシに練り歯磨きを付ける不自由」を克服するため発案、看護士とともに開発された。
中央の溝に歯ブラシが固定できるので、片手で簡単に練歯磨きが付けられる。通常、片手で歯ブラシに練り歯みがきをつける方法としては、「介助者に付けてもらう」「歯ブラシの柄を自分でくわえて固定する」「練り歯みがきを口の中に直接しぼりだす」「水道の蛇口や洗面台のフチに、練り歯みがきをしぼりだし、歯ブラシですくう」「弁当用の箸箱のフタをずらし、歯ブラシの柄を固定する」「4つ折にたたんだタオルの上に歯ブラシを置く」などの工夫を行っているが、パラリンコップを使用すれば、片手で歯ブラシを簡単に固定できるだけでなく、使用後は、取っ手が歯ブラシ立てにもなる。
コップとしても、左右共用で使用でき、飲み口にカーブを付け、マヒしていない側に水が流れる工夫がなされているので、マヒ側の口元からの水こぼし、誤嚥によるムセコミが少ない。そのほか、取っ手が大きく持ちやすいことや、滑りにくい工夫などを行っている。
同会では、パラリンコップは自立第一歩の自助具となるほか、1日3〜4回の洗面・歯みがきで、介助を行う看護師の労働時間の短縮軽減にも繋がるとしている。カラーはエコグリーンとミルクホワイトの2色。税込み価格は1890円となっている。注文はホームページにて受け付ける。
パラリンコップ

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