株式会社ワコールは、高齢者女性向け下着ブランド“らくラクパートナー”から転倒時の骨への衝撃をやわらげるガードル「あんしんウォーカー」を2007年11月から発売する。
「あんしんウォーカー」は、転倒方向に着目し、衝撃を受けやすい大腿骨頚部(股の付け根部分)を幅広い範囲で保護する“衝撃吸収パット”を内蔵した設計になっている。また、股関節周辺の筋肉にそって裏側から当て布をしているので、立ち上がり時や歩行時に筋肉のサポートをし、足運びも安定する。本体にはやわらかな素材を使用し、着けごこちも楽で、外出する時だけでなく、室内にいる時や睡眠時の着用も可能とした。
近年、日本では、平均寿命が延び、世界一の長寿国となっている。しかし、一方では寝たきりで介護を要する人も増加しており、その中でも女性が寝たきりになる原因として転倒・骨折が第3位で13.4%と男性よりも8%も多いことがわかっている。
また、転倒時の衝撃をやわらげるための商品開発は、様々な分野で取り組まれているが、一般的に普及するまでには至ってない。ワコールでは、約3年の歳月をかけて研究開発に取り組み、今回の商品を発売することとなった。
一般的に前とヨコに転倒する時は身体を手で支えられるが、後ろに倒れる時は手で支えられないことが多く、ワコールは後ろ転倒の方向に着目し、今まで大腿骨頚部だけを保護するだけでいいと考えられていたところを、さらに保護範囲を幅広くし、斜め後ろに転倒した時なども保護できる設計になっている。
ワコール独自の縫製で身体に合った立体的なシルエットを実現し、アウターにうつりにくく、ファッション性にも配慮した。ウエスト部分は二つ折り縫製で、締め付けずソフトな着けごこちで睡眠時の着用も可能となっている。
「衝撃吸収パット」は、厚さ3ミリの薄いシリコン発砲ゲルシートを立体的な3層構造にすることで、身体になじむよう配慮した。パットが付いていても、そのまま家庭で洗濯できるすぐれた耐久性を備え、パットは本体に直接縫い付けているのでズレにくく、身体になじむようになっている。
衝撃力の実験も行っており、医療に関する実験や共同研究を行っている労災リハビリテーション工学センターにて、転倒シミュレーション装置によるパットの衝撃吸収試験を実施し、衝撃吸収力は目標値を達成している。
同社が展開する「らくラクパートナー」は、2002年より販売している高齢者女性向け下着ブランド。「着ごこち」「親切設計」「おしゃれさ」「選びやすさ」をそれぞれの生活スタイルを3つのシーンに分けて提案している。現在、全国の百貨店(介護用品コーナー)26店舗、介護ショップ、量販店など合計約100店舗で展開しており、2008年3月期の売上見込は約4億円となっている。新商品は、発売後1年間で、販売枚数約5,000枚を計画。サイズは、S.M.L.LL(各コンフォートサイズ)を用意した。税込希望小売価格は、15,750円で、LLのみ16,275円となっている。
「あんしんウォーカー」DGI320 ベージュ

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