厚生労働省は、2006年における国内の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表した「2006年簡易生命表」を公表した。
簡易生命表は、推計人口による日本人人口や人口動態統計月報年計(概数)をもとに毎年作成しており、完全生命表は、国勢調査による日本人人口(確定数)や人口動態統計(確定数)をもとに5年ごとに作成している。
2006年簡易生命表によると、男の平均寿命は79.00年、女の平均寿命は85.81年と前年と比較して男は0.44年、女は0.29年上回った。各年齢の平均余命についても、前年に比べ、男女とも全年齢で上回った。また、男女の平均寿命の差は、6.81年で前年より0.15年縮小した。
平均寿命の延びを死因別に分析すると、悪性新生物、心疾患と脳血管疾患などが平均寿命を延ばす方向に働いている。
男女それぞれ10万人の出生に対して65歳の生存数は男86,135人、女93,260人となっている。これは65歳まで生存する人の割合が男は86.1%、女は93.3%であることを示している。同様に、75歳まで生存する人の割合は男70.3%、女85.5%、90歳まで生存する人の割合は男20.6%、女43.9%となっている。
0歳以上の定常人口(生命表上の全生存年数)は、男790万人、女858万人となっており、65歳以上の定常人口(生命表上の65歳以上生存年数)は男159万人(20.1%)、女219万人(25.5%)となっている。
その年に生まれた人のうちの半数が生存すると期待される年数を寿命中位数といい、2006年においては、男81.94年、女88.61年となっている。平均寿命に比べ、男は2.94年、女は2.80年上回っている。
人はいずれ何らかの死因で死亡することになるが、生命表の上で、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率の形で表したものが死因別死亡確率。
2006年の死因別死亡確率をみると、0歳では男女とも悪性新生物で将来死亡する確率が最も高く、次いで、男は心疾患、肺炎、脳血管疾患、女は心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になっている。65歳では0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低く、他の死亡確率が高くなっており、75歳、90歳ではさらにこの傾向が強くなっている。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の死亡確率は男女とも0歳、65歳、75歳の各年齢で50%を超えているが、90歳では50%を下回っている。前年と比較すると、男女ともに脳血管疾患の死亡確率は低くなっているが、悪性新生物の死亡確率は高くなっている。
ある死因が克服された場合、その死因によって死亡していた者は、その死亡年齢以後に他の死因で死亡することになる。その結果、死亡時期が繰り越され、平均余命が延びることになる。この延びは、その死因のために失われた平均余命としてみることができ、これによって各死因がどの程度平均余命に影響しているかを測ることができる。
2006年についてみると、0歳における延びは男女とも悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順、65歳における延びは男では悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、女では悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順、75歳における延びは男では悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、女では心疾患、悪性新生物、脳血管疾患、肺炎の順になっている。いっぽう、90歳における延びは男では肺炎、心疾患、悪性新生物、脳血管疾患、女では心疾患、肺炎、脳血管疾患、悪性新生物の順になっている。
3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)を除去した場合の延びは、0歳では男8.31年、女7.20年、65歳では男6.67年、女5.91年、75歳では男5.11年、女5.00年、90歳では男2.31年、女2.74年となっている。
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