パラマウントベッド株式会社は、非侵襲・無拘束・非装着で使用でき、睡眠状態の測定が可能な「眠りスキャン」(仮称)を11月14日から3日間、東京ビッグサイトにて開催される展示会「ホスペックスジャパン2007」に参考出展する。現在、2008年の製品化を目指し周辺機器の開発を進めており、高齢者介護の現場などで活用が見込まれている。
睡眠判定システム「眠りスキャン」は、呼吸や心拍、体動により生ずる微弱な振動をセンサーが捉え、就寝中の睡眠状態を判定する。センサーは薄型で、マットレスの下に敷いて使用することができる。
高感度な機器と寝姿勢の影響を受けにくい新構造の採用により、データを安定して測定することが可能になった。測定結果は、無線などを介し携帯端末やパソコンで確認できるようにする予定。
高齢者の睡眠は睡眠環境やライフスタイルにより妨げられやすいといわれている。適切な睡眠がとれなくなると、健康への悪影響だけでなく、QOL(生活の質)の低下、転倒などのリスクの増加につながる。また、高齢者ケアにおいては夜間の覚醒回数が増えると見守り等の介護負担も増加する。
従来、睡眠状態の把握は介護者の観察により行われてきたが、同システムの使用により、長期・長時間にわたる客観的な測定を容易に行うことができるようになり、使用者本人と介護者双方に役立つものと考えられる。
同社は、国立精神・神経センター精神保健研究所老人精神保健研究室の白川修一郎室長による指導のもとで睡眠に関する研究を行っており、同システムはこれまで蓄積したさまざまなデータを活用して開発した。
また、福祉施設などにおいて有効に使用してもらうため、認知症ケアなどで実績のある特別養護老人ホーム「じょうもんの郷」(千葉県)にて、助川未枝保施設長をはじめとするスタッフや入居者の人々に協力を受けながら、モニター評価を進めている。
モニター結果の一例を見てみると、「ベッドにいる時間が長い・就床時刻が早すぎる・夕方以降に睡眠が混入」といった問題把握が測定データより可能となり、「夕方以降の居眠りを防止するために、12〜15時の間に1時間以内の昼寝をし、夜は十分に眠くなってからベッドに入り、7時間後ぐらいに起床する」といった対策が立案できた。
なお、ホスペックスジャパン2007の「ソリューションプレゼンセミナー」(11月14日12:00〜12:40)にて、助川施設長の講演(演題:個別ケアに必要な情報/快適な睡眠への期待)が予定されている。
「眠りスキャン」(仮称)

センサーはマットレスの下に敷いても違和感がない薄型の形状

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