株式会社KDDI研究所は、公立大学法人岩手県立大学ソフトウェア情報学部阿部昭博研究室と共同で観光地でのユニバーサルデザイン情報配信ニーズに応えるため、「携帯電話へのユニバーサルデザイン情報配信システム」を開発し、同システムを活用した実証実験を、毛越寺(岩手県平泉町)の協力を得て実施する。
名所・旧跡などの観光地では、お年寄りや障害を持つ人、外国人の人々にも楽しんでもらえるような配慮が必要とされている。そこで、2008年度世界遺産登録を目指す平泉地区では、岩手県県南広域振興局一関総合支局が中心となり、観光地のユニバーサルデザイン化の検討を進めている。
現在の観光地では、「パンフレットでの案内」、「人による観光ガイド」、「FMラジオによる観光ガイド」等にて観光情報をより詳しく説明する対策を行っている。このような観光ガイドでは、紙面が限られている為掲載情報の量に限界があったり、有償であったり、大まかなポイントでの案内となるなど、ユニバーサルデザインに配慮した情報提供という意味では課題が多く存在していた。
今回開発した「携帯電話へのユニバーサルデザイン情報配信システム」では、観光地にて案内したいポイントにBluetooth
Tagを設置することにより、観光客がそれぞれの特徴(身体的な特徴、言語、年齢等)に配慮した情報を最適な場所で、携帯電話にて取得することが可能となった。
同システムの開発は、KDDI研究所の試作した携帯電話のBluetooth機能を用いて、Bluetooth
Tagから取得した情報をもとに位置を把握するシステムと岩手県立大学で研究開発している、あらかじめ設定された利用者のプロファイル情報に基づき、その利用者に最適な表現形式(大きな字での案内、音声による案内等)で情報を提供するシステムを組み合わせて実現している。今後、同社では、実証実験での利用者の評価を参考に様々な改善を施し実用化への検討を進めていく。
携帯電話によるBluetooth Tagを用いた位置検知システム概要

ユニバーサルデザイン情報配信システム

携帯電話へのユニバーサルデザイン情報配信システム

携帯電話画面イメージ

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