菱重輸送機器エンジニアリング株式会社は、バリアフリーの旅客搭乗橋(パッセンジャー・ボーディングブリッジ:PBB)を開発し、営業を開始する。空港ビルと旅客機を結ぶトンネル通路内の段差をなくし、乗客が安心して乗降できるようにしたもので、バリアフリータイプのPBBは世界で初めてとなる。
PBBは、乗客を雨や風、暑さや寒さから守りつつ、ビルから機内、機内からビルへの移動を支える装置。大枠のトンネル通路と小枠のトンネル通路がスライドして伸び縮みする構造で、この二つのトンネル間には段差が生じるため、これまでは渡り板を設置することで段差に伴う障害を防いできた。
今回開発したバリアフリーのPBBは、従来、構造上避けられないと考えられていたこの段差を新たな機構を導入することで解消し、大小トンネル通路床を同一レベルとしたもの。また、大枠トンネルの床の両側に設けられた雨どいに伴う溝も完全になくして、だれでも安心して円滑に移動できるバリアフリー空間を実現した。
大小トンネル間の段差だけでなく、PBBと機内入り口の床の間にも段差があり、旅客機が小型機である場合にはとくに目立っていた。今回のPBBは、この段差も解消し、優先搭乗者向けに優しい工夫を織り込んだフラットな床面を実現している。
TESは、三菱重工の国内・海外向け交通システムのアフターサービスを主業務とする企業。また、PBBなどの輸送機器については、市場ニーズに迅速に対応するため、販売からアフターサービスまでを手掛ける一貫体制を構築している。
旅客搭乗橋(PBB)

従来型PBBのトンネル間(段差有り)

新型PBBのトンネル間(段差無し)

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