キッセイ薬品工業株式会社は、同社が創製しワトソン社(Watson
Pharmaceuticals, Inc.(米国))に技術導出した前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬(一般名)シロドシン(日本製品名:「ユリーフ」)について、ワトソン社が米国食品医薬品局(FDA)へ新薬承認申請したことを発表した。
米国では、60歳代男性の半数が、また、85歳男性の90%が前立腺肥大症であるといわれている。シロドシンは、米国での前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療において新たな選択肢を提供する薬剤として期待されている。
「ユリーフ」は同社が創製した選択的α1A遮断薬で、国内では第一三共株式会社と共同開発・共同販売し、2006年5月より販売開始している。
「ユリーフ」は前立腺に主に存在するα1A受容体に結合することにより、前立腺の緊張を取り除いて尿道抵抗を改善し、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する。従来の製品に比べ自覚症状の改善が早く現れるのに加え、尿の勢いが低下するなどの排尿症状のみならず、頻尿や排尿が我慢できないなどの蓄尿症状も改善する特長がある。
また、軽症から重症の患者まで幅広くその有用性が示されており、「ユリーフ」は多くの前立腺肥大症の患者の排尿に関するクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献する薬剤となっている。
同社では、シロドシンや糖尿病治療薬(一般名)ミチグリニド(日本製品名:「グルファスト」)を始めとする、自社創製品の国際展開を技術導出により積極的に推進している。
その一環として昨年4月、同社は国際プロダクトマネジメントを専門に担当する部署を設立し、シロドシンの将来の海外での販売へ向けて提携会社との調整を鋭意進めている。
シロドシンについてはこの他、韓国でチョンウェ製薬が承認申請中である他、欧州ではレコルダッチ社での開発が最終段階にあり、2008年第4四半期に新薬承認申請を予定している。また、中国では第一三共株式会社、台湾ではシンモサ社により第III相試験がそれぞれ進められている。
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