NHKは、タッチパネルの機能を持った触覚ディスプレイを開発した。情報通信機構の委託研究「視覚障害者向けマルチメディアブラウジング技術の研究開発」を東京大学と共同で受託して進めたもので、データ放送画面のレイアウトに触れて情報を得たり、図やグラフなどの触れた位置の情報を音声や点字で伝えられるインタラクティブ性を持った触覚ディスプレイとなっている。
触覚ディスプレイは、微小なピンの凹凸の集まりで、図形などの形状を表現することができる。従来、インタラクティブに操作できる触覚ディスプレイを実現するために、指が触れた位置を検出する各種の方式が研究されてきたが、検出性能などが十分ではなかった。
同方式は、指で触れた位置を高精度に検出できる光学式タッチパネルを触覚ディスプレイに適用することにより、凹凸で表示された図やアイコンに対応する内容を音声や点字で出力したり、選択動作をガイドすることを可能とした。
光学式タッチパネルによる指位置の検出方式は、指を検出するための特別なマーカーが不要なこと、表示面にセンサーを埋め込む必要がないこと、構造がシンプルで安価であることなどの利点がある。
また、点字を読みながら選択ボタンを選んだり、触覚ディスプレイ上で通常の紙点字と同じように多数行で点字を表示することもできる。
装置は、5月22日から25日に開催する放送技術研究所の一般公開で展示する。NHKでは今後も「人にやさしい研究」を推進していく方針としている。
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