ニチレイグループの株式会社ニチレイフーズは、4月からスタートした特定健康診査・特定保健指導制度開始にあたり、医療保険者や特定保健指導受託機関向けに、特定保健指導プログラム「LiSM10!(リズムテン!)」の本格的な販売を開始した。
2008年4月より、40歳以上75歳未満の人を対象に特定健康診査・特定保健指導制度がスタートした。今後は「高齢者の医療の確保に関する法律」により、企業の健康保険組合などの医療保険者に対して、糖尿病等の生活習慣病に関する特定健康診査の結果、健康保持に努める必要がある加入者が居た場合、保健指導の実施が義務化される。
2015年度には、2008年度と比較して糖尿病等の生活習慣病有病者・予備軍を25%減少させることが政策目標として掲げられており、2013年度からは保健指導強化策として、医療保険者ごとの達成状況に応じた後期高齢者支援金の加算・減算が行われる。また、未達の医療保険者に対しては、ペナルティとして後期高齢者支援金が加算される予定となっている。
「LiSM10!」(Life Style Modification 10!)は、NPO法人国際生命科学研究機構健康推進協力センター(ILSI
Japan CHP)のProject PAN(Physical Activityand
Nutrition)のプログラムの1つとして開発された。
Project PANはニチレイフーズをはじめ、味の素株式会社、サントリー株式会社、明治乳業株式会社各社のサポートを得て運営されているプロジェクトで、肥満をはじめとする生活習慣病を予防し、また高齢者の介護予防のための科学的根拠に基づいた運動と栄養プログラムを開発している。同社は2003年よりProject
PANに参画し、生活習慣病予防を目的として特定保健指導プログラム「LiSM10!」を共同開発した。
「LiSM10!」はカウンセリングに有効なベースライン調査(アンケート)を行い、それを基に行動ステージ、セルフエフィカシーに基づいた定期的な個別カウンセリングを行なう。
個別カウンセリングは、自己決定を基本とし、自己管理能力向上を目的とする内容となっており、職域・家庭における環境支援も盛り込まれている。単なるダイエットプログラムとは異なり、対象者の行動変容を促すことで、長期的に自己で維持・管理することが期待できるプログラム。科学的にも効果が実証されており、厚生労働省の「標準的な保健指導プログラム」ガイドラインにも対応している。
また、運営スタッフやカウンセラーが現場ですぐに実践できるように、実際のカウンセリングの流れを細かく示し、話し言葉での対応例を盛り込んだカウンセリング・マニュアルと短時間で効率的な研修を行なえるシステムを提供する。
受診者の日常的な取り組み状況は高い信頼性で知られる株式会社NTTデータの「ヘルスデータバンク」に記録されるので、自宅からの利用も可能となっている。
なお、同社では「LiSM10!」などのプログラムとともに、実体験型食生活改善サポートツール「気づき食」なども特定保健指導における教材として販売してゆく。
「LiSM10!」は健診機関と医療保険者(健保や国保など)に採用された場合、ライセンス供与という形で、「LiSM10!」プログラム使用料を課金する方式。同社では、使用料による売上で、初年度1億円を見込んでいる。
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