NECは、台湾労工保険局から総額約35億円になる国民年金システム構築業務を受注した。台湾では、昨年7月に国民年金保険法が成立し、今年10月1日より法施行が予定されている。新たに国民年金制度が施行されると、被保険者の人数は約500万人になると推定されており、新システムはこれらの人を対象に国民年金に関わる一連の業務(被保険者管理、保険料計算、請求、収納、催告、給付等)を取り扱うことになる。
同社では、すでにシステム開発に着手しているが、今年10月に一次システムの提供を予定しており、その後、順次機能強化を進めていく計画。同社は同プロジェクトの受注をはずみに、ITソリューション事業のグローバル化をさらに加速させて行く方針としている。
新システムは、100台を越えるサーバ群(NEC製のNX7700i、Express5800シリーズ、iStorageシリーズ等で構築)で運用する大規模システム。プロジェクトの開発期間は3年(無償保証期間を含む)としている。
最終的に500万人分の年金データを扱うシステムになるため、被保険者のデータの信頼性、レスポンスの確保、ディザスターリカバリー対策、情報漏洩対策等、非常に高い信頼性が要求される。同社では、日本で培った様々な技術をベースに、客先が求める高信頼性に対応したミッションクリティカルなシステムの構築を進める。
労工保険局の各地事務所に設置された端末からのアクセスに加え、インターネット経由で被保険者による年金の申し込みや検索を可能にしている。インターネットでの検索・申し込みにより、窓口での混雑緩和、被保険者の利便性の向上が期待される。
同社は、グローバルソリューション事業としてこれまでメインフレーム(ACOSシステム)の輸出事業や流通業向け店舗システム、警察指紋システム(AFIS)、スーパーコンピュータ等の実績を持っているが、国家レベルの大規模なミッションクリティカルシステムとしては海外で初めての取り組みとなる。
日本で培ったミッションクリティカルシステムの構築技術と、台湾で25年以上のソリューション事業の経験を持つ同社の台湾における現地法人の業務ノウハウにより、全社で同プロジェクトの構築に取り組んで行く。
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